鍼灸院が整体院に勝てない!?
「はぁ、何を言っているんだ!(怒)」
お叱りをいただきそうなショッキングなタイトルになっちゃいまいした。
けど、かなり事実だと思います。
これからもどんどん鍼灸師、鍼灸学生さんの「目を覚ます」内容を書いていきたいと思います。
一回で完治させる凄腕鍼灸師には関係ありません
「先生、肩が痛くて上がりません」
「ふんふん、じゃあここに鍼をして」
「えぃ!」
「わぁすごい!全然痛くない!ありがとうございました」
こういうの理想ですよね。
僕も臨床をしていたら、こうなる時もあります。ならない時もあります。
治療の神様はいつも厳しいです。
例えば、難しい腰痛を治癒させると、しばらく同じような腰痛でお悩みの患者さんが続きます。
そうしていると、今度は更に難しい腰痛の患者さんが来院してきます。
「腰痛なんて簡単でしょ!」と、いう鍼灸師に限って局所にいきなり鍼や灸をしていたりします。
これだと進歩無いですよ!
鍼灸師に限らず整体師も、技術のある先生のところには、いつも難しい患者さんが来院してきます。
そしてそれを治癒させて喜びを噛みしめています。
難しい患者さんが来院するので、一回で治らない場合があります。
次に繋がるアプローチしていますか?
僕が鍼灸学生時代に観てきた教員の先生や講師の中には、有名な鍼灸の会派の会長さんがいたり、臨床うん十年というおじいちゃん先生など、かなり豪華な顔ぶれだったと思います。
その先生の臨床を思い出すと、
患者さん登場
先生:じゃあそこのベッドに横になって
患者横になる
先生:今日はどうしました?
患者:腰が痛くて
先生:はい、はい、じゃあ脈を診ましょう。
先生:・・・
先生:・・・
先生:・・・
患者:あの~
先生:・・・
先生;ふんふんわかった、あんた腎虚じゃ
患者:ジンキョ??
先生:じゃあ治療するから服脱いで
治療後
先生:どうじゃ良くなったでしょ?
患者:ええ、だいぶましですが、まだこの辺が痛いです。
先生:それぐらいなら気がめぐりだしたら治るから心配せんでえぇ
患者:あぁそうですか、わかりました。
いかがでしょうか?
かなり誇張している部分もありますが、ベテランの先生はこんな感じの人が多かった印象があります。
鍼灸師になりたての「ひよこ鍼灸師」や、鍼灸学生の「たまご鍼灸師」は、絶対マネしてはいけません。
経験も見た目も違うので、マネする人はいないと思いますが。。
所属している会や、教わっている先生のスタイルをマネする場合が多いと思います。
それはそのやり方しかわからないからだと思います。
ちゃんとビフォー・アフターを取り入れよう
鍼灸院が整体院に勝てない理由がこのビフォー・アフターだと思います。
先ほどのベテラン鍼灸師のような事はしていないと思いますが、いきなりベッドに横にしている人いませんか?
ちゃんと患者さんと一緒に痛みの確認していますか?
こうすると痛む、こうすると痛くない。
できれば客観的にみれる方がいいですね。
こちら側にはここまで傾けられるとか。
もっと理想でいえば、ビフォー・アフターが診断即治療にちゃんとつなげられているかどうか。
ちなみに僕は内科疾患だろうが、腰痛だろうが、3つの動きは必ず確認しています。
脈診だけの治療だと、患者さんはまったくわかりません。
自分が今どうなっているのか患者さんは知りたいのです。
良くなればいいでしょうが、効果が分かりにくい場合はどうしますか?
脈がまだまだ整わないのでしばらく通いなさいって言えますか?
患者さんはわからない物にお金を支払いません。
ビフォー・アフターでしっかり共通の確認事項ができる整体院を選んでしまうかもしれません。
時間がかかっても患者さんは満足度が高い方を選ぶでしょう。
治療は患者さんとの共同作業ですよ。初回から患者さんを眠らせてします治療法も考えた方がいいでしょう。