最初から痛みのある箇所に鍼は打たない!鍼の効果とその功罪

鍼灸治療でよく使うツボですが、

腎兪、大腸兪、志室

肩井、膏肓、天柱、肩外兪

色々なスタイルのある鍼灸治療ですが、上記のツボの名前をみれば、だいたい何の治療をしているかわかりますよね?

えっ!わかならい(汗)
あぁ学生さんですね。

えっ!もう鍼灸師さんなんですか!?

反応点を探して治療するからツボは関係ない!
筋肉をメインにしているからツボは関係ない!

あっそうですか~(汗)

答えは
腎兪、大腸兪、志室
腰痛

肩井、膏肓、天柱、肩外兪
肩こり

と、だいたいわかると思います。

8744098214_140d600e44_zAcupuncture For Danbo’s | Flickr – Photo Sharing!

 

いきなり痛い局所だけの治療で良いのでしょうか?

 

僕も臨床していますが、いきなり局所に鍼やお灸はおこないません。
それは鍼の持っている効果に関係があるからです。

 

ほとんどの鍼灸院で取り扱う疾患は腰痛や肩こりなどの痛みですよね。

 

鍼灸院には、痛みに関して来院される患者さんがほとんどでしょう。

鍼治療には鎮痛作用がありますよね。

下行性抑制系の賦活(セロトニン,ノルアドレナリン作用)、 内因性オピオイドの関与・・・云々。

お気づきかもしれませんが、痛みのある箇所に鍼をすると、誰がやっても、お猿がやっても、必ず変化は出てきます。

はりきゅう理論でいう鎮痛作用があるならば、痛みが軽減してくるはずです。

僕は学生の頃から少数穴治療をメインとして勉強していたので、いきなり局所に鍼を打つことはありません。

 

少数穴がいいか悪いかはまた別の機会にお話させていただきますね。

 

局所治療をしていた経験があります。

 

初めて勤めた病院時代に局所治療をしていました。他の鍼灸師と同じ事を結局してしまう状態がありました。

とても忙しく、毎回施術の時は、3~4台のベッドを同時進行で施術をおこなう必要がありました。

 

僕はこれを「たい焼き治療」と名付けています。
たい焼き治療とは、オモテ面、ウラ面という感じで痛みのある箇所に置鍼して、時にパルスやお灸(せんねん灸)を併用して施術する方法です。

僕は脈診も、舌診もおこなうのでわかりますが、たい焼き治療でも変化がでる患者さんもいます。

しかし、もちろん変化の無い患者さんもいます。

何が効いたのか検証が出来ない。

 

痛みの治療なので最後に患者さんに変化を確認してもらいますよね?

「◯◯がまだ痛い」場所がピンポイントでわかっていれば、そこに鍼などをおこなえば良いのですが、いつもそうとは限りません。

結局、複数本~十数本、鍼を使っても、いったいどれが有効で、どれが無効だったのかわからないのです。

他の業種でも言えることだと思いますが、効果測定できないと、伸びるどころか衰退してしまいます。

一歩先ゆく鍼灸師になるために

 

まずは本数を減らす努力が必要です。

主訴が肩こり腰痛の患者さんが来院したとします。最初に書いたツボ

腎兪、大腸兪、志室

肩井、膏肓、天柱、肩外兪

そこそこ、効果はあると思います。

いきなり1穴や2穴だけにするのはハードルが高いので、腎兪と志室どちらかは使わない。肩井は使わない等考えてみましょう。

他の考え方では、腎兪は左側だけとか、両方使わずに片側だけにしてみる。

注意してほしいのは「なんとなく」「直観」などで決めないこと。ちゃんと理論を組み立てて施術してください。

 

学生時代に言われました。

 

適当に打つ鍼は適当に治り、適当に打つ鍼は適当に治らない。

 

将来の為にデータとして、きちんと効果測定できる技術と理論を構築しましょう。

百病一針為率、多則四針、満身針者可悪

医学入門、雑病穴法:中国明代 李梃著

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意味は病を治すのには1鍼でよい、多くても4鍼。たくさん鍼を打つと悪化する。という意味だと思いますが、効果測定をするためにも必要な考えと思います。

 

まとめ

開業して繁盛する鍼灸院にしたいなら、いきなり局所治療は止めましょう。

なぜなら、どれが有効無効だったのか、効果測定ができない。

引き算の考え、このツボは本当に必要なのか?左右とも使う必要があるのか?考えよう。

鍼の本数が多いと、治療効果が悪くなる事もあります。鍼灸院運営にも、コストと時間がかかりデメリットが多くなります。

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