鍼灸治療の捻転補瀉について考えよう、なんか矛盾が多いぞ

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鍼灸治療には補瀉法がとても大事ですよね。

「置鍼をメインにしているので考えていません」という方もいるかもしれません。
置鍼=平補平瀉=身体の恒常性を利用していると思うのでそれでもいいかもしれません。

だけど、鍼灸の補瀉法を深く考えてみませんか?

今回は捻転補瀉法について、私自身が矛盾を感じ、自分なりに納得した考えをお伝えします。

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捻転法で抜針困難

捻転を利用した補瀉法だと、鍼を90度回転させたり、180度回転させたりするので2番以内の細い鍼では抜針困難になる可能性があります。

注意が必要です。

使用する鍼は3番以上がいいでしょう。

抜針困難経験ありますか?経験者は語る一番大切なのは◯◯

テクニックを加えるので中国鍼がバツグンにやりやすいです。

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古典による違い

素問八正神明論篇、「吸気をすると鍼を捻転する」

以息方吸而内鍼.乃復候其方吸而轉鍼.

との記載があります。

明確に左転(左に捻る)、右転(右に捻る)と記載されていません。

神応経あたりから捻転の左右がでてきます。

『神応経』補瀉
 瀉訣直説

 宏綱陳氏曰「取穴,既正、左手大指,陥其穴、右手,置鍼於穴上、令患人,咳嗽一声、随咳,内鍼至分寸、候数穴,鍼畢、停少時、用右手大指,及食指,持鍼、細細動揺、進退搓捻,其鍼、如手顫之状、謂之催気。約行五,六次、覚鍼下,気緊、却用瀉法,如鍼左辺、用右手大指,及食指,持鍼、以大指向前、食指向後、以鍼頭,軽提,往左転。如有数鍼、倶依此法。倶転畢、仍用右手大指,及食指,持鍼、却用食指,連搓三下(謂之飛)。仍軽提,往左転、略退鍼,半分許、謂之三飛一退。依此法,行至五,六次、覚鍼下,沈緊、是気至極矣。再軽提,往左転一,二次、如鍼右辺、以左手大指,食指,持鍼、以大指向前、食指向後、依前法,連搓三下、軽提,鍼頭,向右転、是鍼右辺瀉法。欲出鍼時、令病人咳嗽一声、随咳出鍼、此之謂瀉法也」

大指は前に進んで捻じれば補となし、大指は後ろに退けて、捻じれば瀉となる。という考え方です。

仰向けとうつ伏せで捻転が変わる

『神応経』補瀉には仰向けとうつ伏せでの捻転が書いてありますが、男女での違いもあります。

 凡鍼背腹,両辺穴、分陰陽経,補瀉。鍼男子,背上中行、左転為補、右転為瀉。腹上中行、右転為補、左転為瀉。女人,背中行、右転為補、左転為瀉。腹中行、左転為補、右転為瀉。葢男子,背陽腹陰。女子,背陰腹陽、故也。

李世珍先生も、

両手を使って身体の前面の正中線を基準として、両手を使い左半身右半身ともに求心的に捻転するのが補法。つまり右手による左回転が補法になる。

背面の姿勢になっても、前面の時の右半身に対しては、左手による同じ回転方向の左回転が補法になる。

と、記載されています。

さらに

任脈上のツボでの捻転方向は、男性患者は術者の左手に、女性患者は術者の右手に、それぞれ準じた捻転方向をとる。

と、記載されています。

李世珍の針―弁証の針、効かせる技

男女での違いは眉つばに感じます

最近では、LGBT( L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダー。)の方々もたくさんいらっしゃいます。

外見や容姿の違いだけで変わるのはいかがなものでしょうか?

陽=男、陰=女

陰陽思想が関係しているのでしょう。

男女の違いや、利用する手の違い、身体の前面後面との違いがありますが、ざっくり分けると右回転が瀉法、左回転が補法で良さそうです。

天人合一思想で考える

地球は回転しています。そこで、自然現象の中で起こる回転運動を考えてみます。

中国のある北半球での考えです。

大きな回転の力、高気圧低気圧

みなさんも天気図を見たことがありあすよね?高気圧と低気圧で回転の方向が違います。
高気圧は拡散する性質、低気圧は収束する性質があります。

参考サイト

次に、教科書に載っている高気圧や低気圧の平面図は図3.のようになっていますが、この図は図2.でいえばどのあたりの状況なのでしょうか。
 高気圧の場合、時計回りに大気は動いていますが、時計回りに動いている気流は、地面の近くでは地面からの摩擦力を受けて流れにブレーキがかかります。すると、「コリオリの力」は大気の動く速さに比例するので、「コリオリの力」が弱まって、気圧による力のほうが大きくなり、気圧の高い中心部から周縁に空気を押し出して、時計回りに流れ出しながら、外側へと広がって行きます。その結果、地面付近の空気が足りなくなるので、それを補うために上空から空気の吹込みがあるわけです。このために、高気圧の中心では下降気流が生まれます。図3.の高気圧の平面図は地表付近の状態を表しているわけです。

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図2. 高気圧(左)と低気圧(右)の模式図

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図3.高気圧(左)と低気圧(右)の平面図

「空気の吹き込みがあるから右回転だと補では?」
というご意見もあるかもしれません。
私自身は古典の内容と、自然現象で鑑みると右=瀉でとらえいます。

まとめ

捻転補瀉は課題がたくさん。
男女の違い
利用する手の違い
身体の前面後面との違い

など。

自然現象の中で起こる回転運動、高気圧と低気圧に当てはめると

右回転が瀉法
左回転が補法

と、個人的に考えています。

ただし、地球に対して鉛直線上という条件つき。
仰向け状態で側面にあるツボをそのまま利用しても捻転の補瀉は無効になる可能性がある。
南半球では逆かもしれない。

補瀉法には条件を選ばないシンプルな手技が有効だと考えています。

瀉法は引っ張る動き
補法は押しこむ動き

鍼灸資格取得1年目でも迷わず行えるとってもシンプルな補瀉の手技

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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質問もお待ちしております。

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